クレジットカードを活用して投資信託を購入する「クレカ積立」は、手軽に始められてポイント還元まで得られる画期的な仕組みです。特にSBI証券では、初心者から経験者まで幅広い利用者がクレカ積立を活用しています。しかし、便利なサービスにも注意すべきポイントがあります。 

今回（その７）では、クレカ積立で失敗しないためのコツを解説します。これから資産運用を始める方も、すでに利用している方も、ぜひ参考にしてください！ 

1. クレカ積立の魅力とリスクを理解しよう 

クレカ積立の魅力は何といっても「ポイント還元」で、毎月の積立額に応じてお得に資産形成が進む点です。しかし、すべての投資にはリスクが伴います。まずはクレカ積立の基本的な特徴と、想定されるリスクを把握しておきましょう。 

●魅力 

　ポイント還元、少額から始められる、手間がかからない。 

●リスク 

　投資信託は価格変動の影響を受けるため、元本割れの可能性がある。 

2. 失敗しないためのポイント1：カード利用限度額を確認する 

クレカ積立でよくある失敗のひとつが、「カードの利用限度額を超えてしまう」ことです。クレジットカードの限度額には、普段の買い物や公共料金の支払いも含まれるため、積立額を設定する際は十分注意が必要です。 

●チェック方法 

　クレジットカード会社のアプリやマイページで、限度額と現在の利用状況を確認。 

●解決策 

　カードの利用目的を分ける（投資専用カードを作る）か、積立額を適切に設定する。 

<例> 

　限度額が50万円のカードで、毎月40万円の固定支払いがある場合、積立額は5～10万円以内に抑えるのが安全。 

3. 失敗しないためのポイント2：還元率や条件を確認する 

クレカ積立では、利用するカードによって還元率や条件が異なります。これを理解せずに使うと、期待していたポイントが貯まらなかったり、想定外のコストが発生することがあります。 

●還元率を確認 

　例えば、SBI証券で利用できる三井住友カードの場合、カードの種類によって還元率が異なります。 

　- 三井住友カード（NL）：0.5％ 

　- 三井住友カード ゴールド（NL）：1.0％ 

●年会費をチェック 

　ゴールドカードやプラチナカードは高い還元率を持つ一方で、年会費がかかる場合があります。ただし、条件付きで年会費が無料になることもあるため、詳細を確認しておきましょう。 

4. 失敗しないためのポイント3：積立額を無理なく設定する 

投資は長期的に続けることが大切です。そのため、無理のない積立額を設定することが重要です。 

●生活費を圧迫しない金額にする 

　家計を見直し、余裕資金の範囲内で積立を行いましょう。急な出費に備えた生活防衛資金を確保しておくことも忘れずに。 

●少額から始める 

　初心者は毎月1,000円や5,000円といった少額からスタートし、投資に慣れてきたら金額を増やすのがおすすめです。 

5. 失敗しないためのポイント4：投資信託の商品選びを慎重に 

クレカ積立で購入する投資信託は、商品ごとに特徴が異なります。リスクを抑えつつ、長期的なリターンを狙うために、次のポイントを押さえましょう。 

●信託報酬（運用コスト）の低い商品を選ぶ 

　運用コストが高いと、長期的に利益が目減りする可能性があります。「eMAXIS Slim 全世界株式」などの低コストなインデックスファンドがおすすめです。 

●分散投資ができる商品を選ぶ 

　一つの市場や地域に集中するよりも、世界中に分散投資する商品を選ぶことでリスクを軽減できます。 

●つみたてNISA対象商品を選ぶ 

　つみたてNISA枠を活用すると、運用益が非課税になるため、税金を抑えながら効率的に資産形成ができます。 

6. 失敗しないためのポイント5：定期的に状況を見直す 

クレカ積立を設定した後も、放置せずに定期的に状況を見直すことが大切です。 

●運用状況をチェック 

　投資信託のパフォーマンスや市場の変動を確認し、必要に応じて商品や積立額を調整します。 

●カードの還元率や条件を確認 

　カード会社の還元率が変更される場合があります。最新情報を定期的にチェックしましょう。 

7. クレカ積立を安全に続けるためのコツ 

●リスクを分散する 

　一つの商品に集中せず、複数の投資信託に分散投資することでリスクを軽減できます。 

●目標を設定する 

　具体的な目標（金額や期間）を決めることで、モチベーションを維持しやすくなります。 

●余裕を持ったカード利用を心がける 

　積立額だけでなく、普段の支払いにも配慮し、カード利用の管理を徹底しましょう。 

8. まとめ：賢く活用して資産運用を成功させよう！ 

クレカ積立は、手軽に始められてポイント還元というお得なメリットがある反面、注意点も押さえておく必要があります。カードの利用限度額や積立額の設定、商品選びなどを慎重に行うことで、失敗を防ぎ、長期的な資産形成を成功に導けます。 

これから資産運用を始める方も、すでにクレカ積立を利用している方も、今回ご紹介したポイントを意識して、賢く資産運用を続けていきましょう！ 

☆彡（その８）に続きます……