クレジットカード選びで失敗しない!重視すべきポイントと選び方ガイド

クレジットカードはカード発行会社がユーザーに提供する支払い手段の一つで、現金を使わずに商品やサービスの購入ができる便利なツールです。この記事ではクレジットカード選びで失敗しないための重視すべきポイントと選び方について、いくつかご紹介していきます。


1.ポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶ

クレジットカードを選ぶ際に重要なポイントの一つが還元率です。
還元率が高いカードを選ぶことでより多くのポイントを獲得でき、節約効果が期待できます。
還元率の基本について詳しく見ていきましょう。

1-1.クレジットカードの ポイント還元率とは?

クレジットカードのポイント還元率とは、カード利用額に対するポイントの付与割合のことです。
例えば還元率1%であれば、100円の利用で1ポイントが貯まります。
しかし、ポイントの価値や付与方法はカードごとに異なるため、実際の還元率も変動する場合があります。
還元率が高いカードはお得なのでカード選びの重要な基準となります。


1-2. クレジットカードの還元率比較

以下の表はクレジットカード各社の基本還元率と特定条件における還元率をまとめたものです。

基本還元率とは、通常の利用に対して付与されるポイントやキャッシュバックの割合を示します。
通常のショッピングやサービスの利用時に、1%や0.5%といった一定の割合でポイントが付与されるのが一般的です。

特定条件における還元率とは、特定の店舗やカテゴリ、特定の支払い方法を利用する際などに、通常の基本還元率よりも高いポイントやキャッシュバックが提供される場合を指します。

たとえばあるカードは特定のオンラインショップでの購入に対して2倍の還元率を提供したり、特定の条件下でさらに還元率が上がる場合もあります。

クレジットカード 基本還元率 特定条件還元率
楽天カード 1.0% 最大3%(楽天市場での利用時)
三井住友カード(NL) 0.5% 最大7%(選んだ店舗での利用時)
JCB CARD W(ダブル) 1.0% 最大10.5%(JCB加盟店での利用時)
au PAY カード 1.0% 最大2.0%(au PAYマーケットでの利用時)
三菱UFJカード 0.5% 最大5.5%(選べるポイントアップ店での利用時)
PayPayカード 1.0% 最大5%(PayPay利用時)
エポスカード 0.5% 最大10%(マルイでの利用時)
三菱UFJカード VIASOカード 0.5% 最大1.5%(特定加盟店での利用時)
セブンカード・プラス 0.5% 最大5%(セブン-イレブンやイトーヨーカドーでの利用時)

これらのクレジットカードの「基本還元率」と「特定条件における還元率」を比較することで、自分の利用スタイルに合ったカードを選ぶことができます。


1-3. 還元率を最大限に活用する方法

クレジットカードの還元率を最大限に活用するにはまず高還元率のカードを選ぶことが大切です。
次に特定の店舗やサービスでの利用時に還元率がアップするカードを活用し、日常的な買い物をその店舗で集中させましょう。

例えば楽天カードやJCB CARD Wのように、通常の買い物でも1.0%の還元が得られるカードがあります。
更に楽天市場やJCB加盟店など、特定の店舗で利用すると還元率がさらに高くなる場合もあるため、これらのカードを日常的に使うことで、ポイントを効率的に貯めることができます。

また、ポイント還元の対象外になることがあるので、対象条件をしっかり確認しておくことも大切です。


1-4. 効率よくポイントを貯める秘訣

  1. ポイント還元率の高いカードを利用する
    高還元率のクレジットカードやポイントカードを選ぶことで、同じ支出でもより多くのポイントが貯まります。還元率が1.0%を超えるカードは一般的に「高還元率」と見なされ、1万円の支出ごとに100円以上のポイントが貯まるようになっています。

    例えば楽天カードやJCB CARD Wなどが代表的な高還元率カードです。
    特定の店舗やサービスと提携しているカードは、さらに高い還元率を提供することが多いため、日常的に使用する店舗やサービスとカードの提携状況を確認するのが賢明です。

    さらに年会費無料のカードの中にも高還元率を提供するものが多くあり、維持費がかからない中でポイントを効率的に貯めることが可能です。また、ポイントだけでなく、キャッシュバックやマイルに交換できるカードも選択肢に入れて、自分の生活スタイルに合ったカードを選ぶことが重要です。

  2. キャンペーンやプロモーションを利用する
    期間限定のキャンペーンや特定の店舗でのプロモーションを利用することで、ポイント還元率が倍増することがあります。例えば、特定の曜日にポイントがアップするキャンペーンや、一定金額以上の購入でボーナスポイントが付与されるプロモーションは、タイミング良く利用すれば還元率を大幅に高めることができます。

    また、友達紹介プログラムなども見逃せません。友達を紹介することで、双方にポイントが付与されるケースが多く、これも効率的なポイント獲得方法の一つです。さらに、最新のキャンペーン情報は常に更新されているため、カード会社の公式ウェブサイトやアプリを定期的に確認し、チャンスを逃さないことが重要です。

  3. 日常的な支出を一元化する
    ポイントを効率よく貯めるためには、日常的な支出を一つのクレジットカードに集中させることが有効です。公共料金、通信費、保険料、定期購入サービスなど、毎月必ず発生する支出を高還元率のカードにまとめることで、継続的にポイントが貯まる仕組みを作れます。

    また、生活必需品や定期的に購入する食料品、日用品などの買い物を、還元率の高い支払い方法に集約させると、さらに多くのポイントが自動的に貯まるようになります。

    ただし、注意すべき点は、全ての支払いがポイント還元の対象になるわけではないことです。公共料金や税金の支払いなど、一部の支払いはポイント還元の対象外であることがあるため、事前に条件を確認することが大切です。

  4. ポイントの使い道を計画する
    貯まったポイントは、使い道をしっかり計画することで無駄なく活用できます。
    例えば、貯まったポイントをそのまま日用品に使ってしまうのではなく、旅行や高額な商品など、特別な買い物にまとめて使うことで、ポイントの価値を最大化できます。
    さらに、シーズンセールや特別な割引のタイミングで使うことで、通常よりもお得感が増します。
  5. また、ポイントには有効期限があることが多いので、失効しないように定期的に確認することが重要です。特定のポイントプログラムでは、有効期限が数ヶ月から数年に設定されている場合が多く、失効してしまうとせっかく貯めたポイントが無駄になってしまいます。

  6. ポイント還元率の高い店舗を利用する
    ポイントを効率よく貯めるためには、還元率の高い店舗やサービスを積極的に利用するのが効果的です。例えば、特定のクレジットカードは、特定の店舗やオンラインショップでの利用に対して還元率が通常より高く設定されていることがあります。

    三井住友カード(NL)の例では、セブンイレブンやローソン、マクドナルドなどの提携店舗で最大7%のポイント還元が得られます。さらに、ポイントモールを経由してAmazonや楽天市場などのネットショッピングサイトにアクセスすると、通常の還元率に加えて、追加のポイントが付与されます。これにより、通常の買い物でも還元率を高めることができ、より効率的にポイントを貯めることが可能です。

  7. ポイントカードやアプリを複数使い分ける
    クレジットカードだけでなく、店舗独自のポイントカードやアプリを併用することで、さらに多くのポイントを獲得することができます。
    特定の店舗での買い物時には、クレジットカードと併用して店舗のポイントカードを提示することで、両方のポイントを同時に貯めることができる場合もあります。

    また、ポイント還元率が高い特定の曜日やセール時に買い物をすることで、通常よりも多くのポイントが付与されることがあります。買い物前に事前に還元率やキャンペーンの有無を確認し、自分に合ったサービスを活用することが重要です。

  8. 定期的にポイントの管理をする
    効率的にポイントを貯めるだけでなく、管理も重要です。どのカードやサービスでどれだけポイントが貯まっているかを把握し、有効期限やキャンペーン情報に注意を払うことで、無駄なくポイントを利用できます。多くのポイントが貯まっている場合は、まとめて使うことで大きな価値を引き出せるため、計画的に活用しましょう。

    定期的にアプリやウェブサイトでポイントの残高や有効期限を確認することで、失効を防ぎ、最大限にポイントを活用できます。

これらを意識して日常的な支出に工夫を加えることで、効率よくポイントを貯めることができます。ただしポイントの中には有効期限があるものもありますし、ポイントが使える場所が限られるところもあるので注意です。


2.付帯サービス・優待特典で選ぶ

クレジットカードやポイントカードを選ぶ際に、ポイント還元率だけでなく、付帯サービスや優待特典も重要な要素です。ここでは、付帯サービスや特典の選び方について具体的に見ていきましょう。

2-1. 旅行保険や空港ラウンジ利用特典

旅行を頻繁にする方にとって、旅行保険や空港ラウンジ利用特典は大変便利です。
多くのクレジットカードでは海外旅行保険や国内旅行保険が自動付帯しており、旅行中のトラブルに備えることができます。
これによって別途保険に加入する手間が省け、安心して旅行を楽しむことができます。

また、空港ラウンジの利用特典も見逃せません。ラウンジでの快適な待機スペースや無料の軽食・ドリンクサービスを受けることで長時間の待ち時間も快適に過ごせます。
特に頻繁に飛行機を利用するビジネスパーソンや旅行好きな方にとっては、非常に価値のある特典となっています。

2-2. ショッピングの割引優待

ショッピングをする際の割引優待もクレジットカードの大きな魅力の一つです。提携店舗やオンラインショップでの割引やキャッシュバック、さらには定期的なセールや限定商品の購入特典などが含まれることがあります。
これによって普段のお買い物で自然に節約することができ、賢い消費者としての選択肢が広がります。

また、特定のカテゴリー(例えば、家電やファッション)の購入に対して追加の割引が適用されることもあるため、自分のライフスタイルや購入傾向に合ったカードを選ぶことで、さらにお得なショッピングが楽しめるようになっています。


2-3. 飲食店やエンタメの優待特典

飲食店やエンタメの優待特典もクレジットカード選びの際に考慮すべきポイントです。
例えば提携するレストランでの割引や無料ドリンク、または映画館やコンサートのチケット優待などがこれに該当します。外食やエンタメをよく利用する場合はこれらの特典が大変重宝します。

特にカード会員限定のイベントや特別メニューといった一般では入手できない特典が受けられることもあり、エンタメや外食の楽しみをさらに充実させることができます。

2-4. 日常生活で活用できる付帯サービス

日常生活で役立つ付帯サービスもカード選びの重要な要素です。
例えば24時間対応のコンシェルジュサービスや、駐車場の優待、宅配サービスの割引などがこれに該当します。

これらのサービスは忙しい日常生活の中でちょっとした手間を省く手助けとなり、生活の質を向上させることができます。

また、カードによっては専用アプリを使った管理サービスや緊急時のサポートサービスも提供されていることがあります。これによって日々の生活がより快適で効率的になります。

付帯サービスや優待特典を最大限に活用してクレジットカードやポイントカードの価値を引き出すことで、日常生活をより豊かにすることができます。
自分のライフスタイルに合った特典を持つカードを選ぶことが賢い選択への第一歩なのです。

3.国際ブランドなどクレジットカードの使いやすさを考えて選ぶ

クレジットカードを選ぶ際には国際ブランドやその使いやすさも重要な要素です。
ここでは国際ブランドの概要やシェア率、それぞれの特徴について詳しく見ていきます。

3-1. クレジットカードの国際ブランドとは

クレジットカードの国際ブランドとは、カードの決済ネットワークを提供し、世界中の加盟店でカード決済を可能にする企業のことです。

主要な国際ブランドにはVisa、Mastercard、American Express、Discoverなどがありますが、これらのブランドはそれぞれ異なる決済ネットワークを持ち、世界中の様々な店舗やオンラインショップでの利用をサポートしています。

クレジットカード会社との違いは、クレジットカード会社がカードを発行し、顧客管理やサービス提供を行うのに対し、国際ブランドはカード決済ネットワークを提供し、世界中での決済を可能にします。

カード会社は具体的なカードの条件や特典を設定し、国際ブランドは決済インフラを管理しています。両者の組み合わせで、スムーズな取引と広範な利用が実現されます。

3-2. 国際ブランドのシェア率は

国際ブランドのシェア率は各ブランドの市場での普及度や利用頻度を示しています。
例えばVisaとMastercardは世界中で非常に高いシェアを持っており、多くの店舗やオンラインショップで利用できます。

一方、American ExpressやDiscoverは特定の地域や店舗での利用が多いため、シェアは比較的少ないですが、特定の特典やサービスを提供しています。
シェア率を理解することで自分の利用スタイルや出張・旅行先に合わせたカード選びが可能になります。

3-3. 国際ブランドの種別とその特徴

各国際ブランドにはそれぞれ以下のような特徴があります。

  • Visa
    世界中で最も広く受け入れられているブランドで、国際的な決済ネットワークが強みです。多くの店舗やATMで使用でき、旅行や出張の際にも非常に便利です。
  • Mastercard
    Visaと並ぶ主要なブランドで、広範な加盟店ネットワークを持ちます。
    特に提携サービスや割引プログラムが充実していることが特徴です。
  • American Express
    高い年会費を伴う場合がありますが、プレミアムなサービスや特典が魅力です。空港ラウンジの利用や旅行保険など、上質な付帯サービスが充実しています。ただし、利用可能な店舗が限られる場合があるため、旅行先などでの使用可能性を確認する必要があります。
  • Discover
    主にアメリカ国内での利用が多く、国際的な利用は少し限られることがあります。高いキャッシュバック率や特典あって魅力的ですが、海外での利用には注意が必要です。

4. セキュリティ面・サポート体制を考えて選ぶ

クレジットカードを選ぶ際にはセキュリティ面やサポート体制も重要な要素です。
カードの利用に伴うリスクを最小限に抑え、万が一のトラブル時にスムーズに対応できるカードを選ぶことが大切です。
以下ではセキュリティ機能やサポート体制について具体的に見ていきます。

4-1. 不正利用防止機能や補償内容の確認ポイント

クレジットカードの不正利用防止機能や補償内容はカード選びの重要な要素です。
多くのカードには不正利用を防ぐためのセキュリティ機能が備わっています。

具体的にはリアルタイムで取引の監視を行い、不正な取引が検出されると即座に通知が送られる機能があります。
またカードの補償内容としては、万が一不正利用が発生した場合に、利用者が損失を補償してもらえる保険が含まれていることが多いです。

カードの補償範囲や条件はブランドやカードの種類によって異なるため、事前に詳細を確認することが重要です。
例えば補償対象となる取引の条件や自己負担額の有無などを確認し、安心して利用できるカードを選ぶことが大切です。

4-2. 紛失や盗難時の対応スピードとサポート体制

カードの紛失や盗難時には迅速な対応が求められます。
優れたカードは24時間対応のサポートセンターを設けており、紛失や盗難時にすぐにカードの停止手続きを行える体制が整っています。

対応スピードやサポートの質はカード会社によって異なるため、カード選びの際にはこの点もチェックすることが大切です。

また、代替カードの発行やトラブル発生時のサポートがスムーズに行えるかどうかも重要な要素です。迅速かつ丁寧なサポート体制が整っているカードを選ぶことで、万が一のトラブルにも安心して対応できます。

4-3. オンラインショッピングでの安心な使い方

オンラインショッピングは便利ですがセキュリティリスクも伴います。
安全にオンラインショッピングを行うためには、カードのセキュリティ機能が充実しているかどうかを確認することが重要です。

多くのカードには、オンライン取引時に追加の認証を要求する「3Dセキュア」などの機能が搭載されています。
これにより、本人確認が強化され、不正取引のリスクを減少させることができます。

また、取引ごとに通知を受け取る機能があると不正利用の早期発見が可能です。
オンラインショッピングの際には、セキュリティ対策がしっかりとされているカードを選び、取引の安全性を高めておくと良いでしょう。

5.まとめ

クレジットカードを選ぶ際にはポイント還元率の高さだけでなく、付帯サービスや優待特典、国際ブランドの使いやすさ、セキュリティとサポート体制も重要です。

高い還元率を持つカードであれば効率的にポイントを貯めることができますし、旅行保険や空港ラウンジの利用特典、ショッピングやエンタメの優待を活用することで、カードの価値をさらに引き出すことができます。

また、どの国際ブランドを選択するかで利用範囲や受け入れ度が違ってくるため、自分のニーズに合ったブランドを選ぶことが大切です。

さらに不正利用防止機能や紛失・盗難時の対応スピード、オンラインショッピングでのセキュリティ対策を確認し、安全に利用できるカードを選ぶことも重要な要素です。
これらの要素を総合的に考え、自分に最適なクレジットカードを選ぶことで、より便利で充実したカードライフを実現することができるのです。